
【VR】初めてのお泊まりデートから4年 あの頃の初々しい気持ちを思い出したくて澪をデートに誘って、手を繋いで、キスして、笑って、世界で一番大好きな澪と一晩で一発、二発、三発と… 石川澪
朝、石川澪さんが「初めてのお泊まりデートを覚えてる?」と優しく語りかけてくる。
この一言から本作は始まり、視聴者は“恋人歴4年目”という関係性の中で、澪さんと再び距離を縮めていくストーリーに入り込んでいく。
「もう一度、あの頃みたいにデートしたい」「手をつなぎたい」「チューしたい」。
そんな素直な想いが澪さんの口から自然に出てくる演出は、演技というよりも本心のように感じられ、冒頭から没入感がすごい。
VRではありがちな「突然の展開」や「極端な演出」がない代わりに、会話のテンポや距離感がリアルで、日常の延長として成立しているのが本作の魅力。
本作はチャプターごとに関係が少しずつ深まっていく構成。
最初は他愛のない会話から始まり、次第に手をつなぎ、寄り添い、そして――という展開は、実際の恋人関係の時間の流れとよく似ている。
特に印象に残ったのはチャプター3の「ご飯を一緒に食べるシーン」。
これはVR作品では意外と珍しく、恋愛のリアリティを一気に引き上げてくれる演出になっている。
「こういう何気ない時間を一緒に過ごすことこそ、恋人らしさなのかもしれない」と、ふと気付かされる瞬間がある。
このあたりの空気感作りは、演出の妙といってもいい。
石川澪さんの表情や声のトーン、言葉の選び方がとにかく自然で、視聴中に「演技を見ている」という感覚を忘れさせてくれる。
しかも、カメラとの距離感が絶妙で、「ちょっと照れてる表情」「真剣な目つき」「不意打ちの笑顔」など、どれもがリアル。
あるレビューでは、「自分が求めていたのはこういうVRだった」と書かれていたが、それもうなずける。
8Kの高画質も相まって、“そこに石川澪がいる”という没入感がとにかく強い。
さらに、無理なセリフや誇張された演出がないことで、より現実に近い“本物の彼女感”が出ているのは大きなポイント。
イチャイチャやキスシーンも、まるで本当に相手から求められているようなリアルさがある。
本作の収録時間は約168分とかなり長め。でも、不思議とダレない。
その理由のひとつは、“関係性の積み重ね”が丁寧に描かれているから。
急にエッチに入るのではなく、ちゃんとデートして、話して、気持ちを共有して…と、段階を踏んで展開していく。
「とにかくすぐにHが見たい」という人には少しゆっくりに感じるかもしれないが、逆に言えばそれだけ**“ちゃんと恋人してる”**感がある。
一部のレビューでも「H目的だけじゃなく、日常のイチャイチャが本当に良かった」という声があり、
この“ぬくもり重視”のスタンスに共感する人には刺さるはず。
総合的に見て、石川澪さんの魅力を自然体で引き出しつつ、過剰にならない範囲での恋人感をVRで楽しめる非常に完成度の高い作品。
ファンならもちろん買いだが、「VRってどこから入ったらいいかわからない」という初心者にもおすすめできる一本だと感じた。
もちろん、がっつりとした展開を期待する人には少し物足りなさもあるだろうが、
それ以上に「一緒に過ごす時間」に価値を見出せる人には、確かな満足を与えてくれる。
まさに、“思い出をたどるような時間”をVRで再体験できる作品。
恋人とのぬくもりをじっくり味わいたい人は、ぜひ試してみてほしい。